【演者紹介4】講演 月江教昭先生

15:10 - 15:40
「医師・僧侶として〜医療従事者のための仏教講座 」 

 西本願寺医師の会世話人 月江教昭 先生

医療現場では多岐にわたる問題があります。これらの問題解決のためには、医療者は医療の中だけの学問や視点のみで解決しようとする傾向があります。ところが人を相手にする臨床現場では、医学・医療的視点のみでは解決が難しいことが山ほどあります。

医療だけでは解決できないと思われた事例を通して、仏教的視点からはどのようにみえ、考えるのかを皆さんと共有してみたいと思います。また、昨今の事件などでも宗教というものが度々とりあげられていますが、改めて宗教とは何かを問い直し、演者の経験や視点から医療者が学ぶとよいと思われる仏教を「医療従事者のための仏教講座」と称して、その触りだけでも仏教の初学者向けにお話しさせていただきたく思います。

1978年福岡県福岡市博多区月隈の浄土真宗本願寺派真教寺の次男として生まれる。
2004年山梨大学医学部卒。以降、九州大学病院循環器内科入局し、大分赤十字病院、福岡赤十字病院、九州大学大学院単位取得満期退学ののち、寺の後継であった兄の長男が亡くなったため、寺の後継となるべく僧籍など取得目的に、大阪府高槻市の行信教校で仏教の学びをはじめる。このころ田畑正久先生ら仏教と医療の架け橋の先駆者とも出遇い、交流を持つようになる。 行信教校の理事長からの紹介であそかビハーラ診療所(19床の有床診療所)に勤務開始。あそかビハーラ病院のホームページを作成し、診療所の運営を本願寺社会部と共に行い、ホスピスというキリスト教の用語に対して生まれたビハーラの本来の意味(狭義のビハーラ)に立ち返るべく、診療所を独立型緩和ケア病棟とする方針を打ち出した。 福岡に帰郷後も、那珂川病院緩和ケア部長と自坊の副住職を兼務しながら、あそかビハーラ病院には非常勤医師として現在も勤務継続し、その間、本願寺派の現役の僧侶かつ現役の緩和ケア医師として、本願寺医師の会の世話人(2015年~)としても活動し、仏教と医療の協働の架け橋となるべく各種講演会や執筆活動も行っている。 

〈現職〉
社会医療法人喜悦会 那珂川病院 緩和ケア部長(福岡県福岡市南区)
あそかビハーラ病院 非常勤(京都府城陽市)
浄土真宗本願寺派 福岡教区那珂組  光耀山真教寺 副住職(福岡県福岡市博多区) 


〈所属学会・所属団体など〉
日本緩和医療学会 日本内科学会 

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